秘密の旅

愛し君へ

風薫る今日この頃いかがお過ごし？

少しずつ暑くなってきたね。体調に気を付けてね。

君はGWどこかに行った？

刈川は創作活動で籠っていたよ。

そしてGW明け、刈川は飛行機に乗って北へ向かったよ。

実はこのラブレターも一週間前の羽田空港で書いています。

まだ言えないけど、刈川にとって大きなイベントなんだ。

このイベントに関してはいつかラブレターにしっかり書きたいと思います。

待っていてね。

ルーティーンがあるのは素晴らしい事だけど、

それだけだとやっぱり息が詰まっちゃうよね。

広い世界を見に行くって本当に大事だと思う。

幸せの青い鳥だって、近所を散歩しているだけじゃダメだよね。

以前、有名な高原リゾートに行って帰ってきた時に、

高原で見た景色がレベル10だとしたら、

普段行っている公園はレベル6くらいで、

そんなに悪くないんだなって思ったよ。

これはもしかして、ずっと付き合っている彼女や奥様を、

久しぶりに新鮮な気持ちで見た時に、

「あれ？彼女（妻）ってこんなにかわいかったっけ？」

みたいに思う感じと似ていると思う。

日頃の有難みを感じるために旅に出るんだね。

君もそうゆう経験あるかな？

ずっと同じ職場や、同じ人間関係で上手くいくコツって、

「休みの日に、どれだけ非現実的な事をできるか」かもしれない。

体調が悪ければ仕方がないけど、ずっと家にいて身体の疲れを取るより、

どこかに行って心の疲れを取る事をオススメしたいな。

特に君は、刈川の音楽を聴くことで心の疲れが取れると思うよ。

とっっってもおすすめするよ。

さて、この間に飛行機に搭乗し、離陸をして、

雲の上から引き続きラブレターをお届けいたします。

東京はあいにくの雨。

刈川が乗る飛行機は雨雲を突き破り、

眼下には眩しいくらいの雲海が広がっております。

“Every cloud has a silver lining.”

雲の向こうにはいつも太陽があるように、どんな困難な状況にも希望はある。

雨雲は低い位置にしか出来ないから、

なおさら希望に近づいているのかもしれない。

激しい悲しみは積乱雲。

夏のスコールのように、長い時間は降らないさ。

例えで使われている言葉も、実際目にするとまた違った角度で感じるものがあるね。

昔、夜中に灯台付近を通った時、「灯台下暗し」というか、

「灯台下、何も見えなくて危険」と感じた。

「雨降って地固まる」だって、地固まるまでの時間は決して短くない。

また一つ、人間として大きくなってきます。

帰ってきたら、必ず会いましょう。

デートの約束をしよう。

次会える日まで、会えない時間を大切に。