日傘男子と乾麺
愛し君へ
お盆休みいかがお過ごし?
朝も昼も夜も暑いね。君はどこでこのラブレターを読んでるかな。
暑すぎで良い事が一つあって、
それは街中にも日傘をさしている男性が増えた事なんだ。
数年前から日傘男子の刈川は、仲間が増えてきた感じで嬉しいよ。
当初はすごく不思議な目で見られていたけど、
最近は視線も感じなくなったよ。
普段は折り畳みの日傘を使っているけど、
本当に暑い日はレースクイーンみたいなデカイ傘を使っているよ。
デカイ日傘って効果はすごいんだけど、
街中でさしていると、まあまあ邪魔だって事に気付いたよ。
雨だったら、みんな傘をさしているから、傘同士がぶつかる事はある。
でも日傘だと、さしている人と、さしていない人がいるから、
傘と人がぶるかる事があるんだ。
それもレースクイーンみたいな大きな傘ならなおさらだよ。
日傘の道はまだまだ険しいね。
君はこの時期、そうめんとか食べる?
茹でる時に、お鍋が溢れたりして大変だよね。
先日、ラジオの夏休み特別番組で、
小学生の男の子がお母さんのために料理を作った話をしていたんだ。
参考にしたサイトにパスタ1人前250グラムって書いてあったから、
2人で500グラムだと思い、乾麺で500グラム茹でたみたい。
結果、茹で上がったパスタの総量は1250グラムになったとさ。
最後はお母さんが出てきて、美味しく調理して、
美味しく食べたという心温まるエピソードでした。
これはこれでいい思い出だよね。
この小学生は「乾麺は茹でたら倍以上に増える」という事を一生覚えているだろうし、
夏が来るたび、このエピソードを笑いながら話すかもしれない。
そんな素敵な想い出が一つ出来たとしたら、
パスタを多く茹でた事は、むしろ成功だったかもしれない。
一見失敗だと思えた事も、笑い飛ばせた時点できっと成功だよ。
そんな事を思い、刈川自身の過去に起きた、失敗と思える事を思い出してみた。
何個かのエピソードは、当時悩んでいたのがバカバカしく思え、
何個かのエピソードは、未だ胸をえぐられるような気持ちになった。
バカバカしく思えたエピソード達は、失敗から成功に昇華する事が出来た。
昇って華になる。良い言葉だ。
「今思えば」という作業で、人は過去の自分を肯定できるのかもしれない。
1人旅の車窓で、昔の事を思い出したりするのは、
過去の自分を認める作業なのかもしれない。
とはいえ、自分をタイムリーに認められるよう、
この夏も音楽やるよ。デートの約束をしよう。
次会える日まで、会えない時間を大切に。
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