にくづき、ふなづき、つきへん

愛し君へ

突然の雨に濡れて走る今日この頃、いかがお過ごし？

梅雨の気配がするね。

ちょっと変な聞き方だけど、君は最近ゲシュタルト崩壊した？

ちなみにゲシュタルト崩壊とは、

同じものを長い間見続けていると、

各部分がバラバラに見えたり、それがどんなものであったか、

わからなくなってしまうといった現象です。

先日、「胸」とメモに書こうとしたら、

間違えて「脳」って書いてしまったんだよね。

もちろんすぐ間違いに気づいたんだけど、

この二つの漢字、なんで「月」が付くんだ？と眺めていたら、

思いっきりゲシュタルト崩壊を起こしたよ。

そこで調べてみました。もし知っていたらゴメンね。

漢字で使われる「月」には主に3つのパターンがあるんだ。

1.「肉」が元になっている「にくづき」

腹・肺・肩など

2.「舟」が元になっている「ふなづき」

前・朝・潮など

3.「三日月の形」が元になっている「つきへん」

朔・望・朗など

旧字を見ると、3つのパターンの「月」は微妙に違って、

にくづきの「月」は普通の月。

ふなづきの「月」の横棒はくっついてなくて点々

つきへんの「月」の横棒は右側が少し空いている

昔は3つともちゃんと書き分けていたらしいが、今は統一されたみたい。

そして中国人や日本人にとって、

古来より月がとても大きく身近な存在だったって事だね。

また一つ刈川のラブレターで勉強になったね。

元々は別々だけど、今は一つみたいなものって結構あって、

刈川が一番に思い浮かぶのは、市町村かな。

特に「さいたま市」と「静岡市」。

さいたま市は浦和市と大宮市が、静岡市は静岡市と清水市が、

ライバル関係っぽい二つが一つになったような印象を受ける。

ちなみに我がふるさと、相模原市も大合併をしている。

合併ってした側は何とも思わないけど、

された側はやっぱり引きずるよね。

100年後の人たちは何とも思わないだろうけどね。

「どうしてこうなったんだろう？」って気持ちはとても大事だと思う。

人間関係だって、自分に興味を持ってくれる人って嬉しい。

そのスタートが自分から相手に興味を持つ事だったら、

なおさら素敵だよね。

「興味ない」って言葉は、「嫌い」って言葉より残酷だと思う。

その反対で、「興味はある」って言葉は、ほぼ「好きです」に近いと思う。

夏目漱石が「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳すなら、

刈川は「I LOVE YOU」を「君にとても興味がある」と訳してみようか。

って、ラブレターで君に伝えたらバレちゃうね。

今回の話は「月までヒミツ」という事で。

デートの約束をしよう。

次会う日まで会えない時間を大切に。