進化する続編と、変わらず続く物。

愛し君へ


今年最後のラブレターを君に送ります。

2022年にやり残したことはないかな?


今年は例年以上に色々あったよ。

交通事故やコロナにもかかったし、

大事な人とのお別れもあった。


そんな中、先日やっと、

映画「THE FIRST SLUM DUNK」を観に行けたよ。

制作発表されてから約1年。

原作終了から約26年。

まさか新しい作品が観られるなんて、

本当に生きていて良かったなと思ったよ。


今回の映画は、ストーリーで言うとアニメ版の続編にあたる部分だった。

アニメ終了から25年越しの続編を作るって中々勇気がいるよね。

観ている人それぞれが、自分なりのスラムダンクを持っているから、

この作品が多くの人に愛されているから、見たくないって気持ちもわかるよ。

刈川も人生で初めて映画館で緊張したよ。

続編を見ることで、

これまで自分が大切にしていた部分が壊されるような感じで。


でも、結果的に見て大正解だった。

往年のファンに媚びることなく、新しい切り口と、

凄まじい映像と音をプレゼントしてもらったよ。

見て思ったけど、そりゃ作り手の方が何枚も上手だね。

視聴者が想像できる範囲なんかとっくに超えていたよ。

声優もオープニングも変えないで、

ファンに媚びるような作り方もできたはず。

でもそんな映画じゃなくて良かったと思う。

25年待っていた甲斐がありました。

君にも待っていてよかったものってある?


やっぱり表現者である以上、進化しなきゃダメだよね。

常に新しいものを探して、挑戦して、練習して、失敗して、たまに成功して。

落ち込んだ時は、何かに励ましてもらう。

そして、励ましてもらったお礼に他の誰かを励ましたい。

そんな良い循環で地球が回っていけばいいと思う。見届けてね。


ちょっと話は変わるんだけど、先日、初めてドライブインに入ったんだ。

トラック運転手が常連になりそうな、昭和そのままのレストランだった。

焼肉定食、ごはん大盛りを頼んだら、

フタ付のドンブリがギリギリ閉まるくらいの量で出てきたよ。

出てきた料理は最高だった。

めちゃくちゃ美味しいという感じではないが、

食べていて涙が出てくるような味だった。

という事は、美味しいけど感動しない料理もあるかもしれない。

何だか少し世界が広がったよ。

そして最後に、店主がゆず湯を出してくれた。

ピューラーで剥かれたゆずのカケラが白湯に浮いてあるだけの質素なものだったが、

これがむちゃくちゃ美味しかった。心まで染み渡ったよ。

店を出る時に、自然と「ありがとうございました」と口にした。

とてもいいお店でした。


来年も何か待ち遠しくなるイベントが待っていますように。

まずはお互い健康でね。その前にクリスマスだ!!

デートの約束をしよう。

次会う時まで会えない時間を大切に。

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