大暑

愛し君へ


短い梅雨がそろそろ終わりそうな今日この頃いかがお過ごし?

こまめな水分補給を心掛けてね。


君は先日刈川が車の話をしたのを覚えているかな?

無事に新しい車が来ました。

乗ってみると、やっぱり全然違うのね。

安定感とか静かさとか使いやすさとか。

故障する前に乗り換えて正解だったと思うよ。

何日も乗っているともうすっかり慣れてきて、

前の車がどんな感じだったか思い出せないくらいになってきたよ。

刈川って薄情なのかな?とさえ思えてきたよ。


やっぱり人間って「今」を生きているというか、

「今しか」生きれないというか、そんな風に思えたよ。

どれだけ素敵な過去があっても、

今空いているお腹が膨れるわけじゃないしね。

そんな事を思っていたら、

最近ハマっている漫画が、まさにそのような漫画だったよ。

「葬送のフリーレン」という漫画にハマっているよ。

すごく簡単に話すと、冒険モノで、

勇者一行が魔王を倒した所から始まる。

パーティーの中に魔法使いがいて、

その魔法使いは人間ではなく、エルフ(妖精のようなもの)なんだ。

エルフは長生きで、1000年以上生きる。

魔王を倒すのに勇者たちは10年もかかったけど、

エルフからしてみたら、たった10年しか一緒にいない。

そんな価値観の違いがテーマになる漫画だよ。

もしよかったら君も読んでみて。


これは最近考えていることなんだけど、

例えば君と喫茶店でお茶を飲んでいるとする。

君は他にどんなメニューがあるのかが気になり、

刈川はどんな雑誌が置いてあるかが気になったとする。

数年後、ひょんな事からその喫茶店の話になったら、

君は「ああ、あのメニューがあるお店ね」と言い、

刈川は「ああ、あの雑誌が置いてある店ね」と言う。

これは決して寂しい事ではなく、

同じ景色を見ても、

ピントが合う場所が人によって違うという事かもしれない。

そもそも、何にもピントが合わない人もいる。

そう思うと、最近の刈川は、

時間の流れや「今」という概念にとてもピントが合いやすい。

どんな作品を見ても、人の話を聞いても、

合うピントは似たようなものになるだろう。

もちろん、そーゆー時にこそ、そーゆー曲を作るべきだ。

そして大抵の事は曲に落とし込んでしまえば飽きて次に行ってしまう。

感覚的に「ピント」って言葉がしっくりきた。

これでまた成長できる。

上半期に比べて、ちょっとだけ余裕が出てきたので、

今すごく楽しい。作品鑑賞や勉強をしている。

ちょうどもうすぐ夏休みだし、

今年は小学生の夏休みみたいに、

計画立てて、規則正しい生活をしてみようかな。

もちろん君とのデートも予定に入れて。

デートの約束をしよう。

次会える日まで会えない時間を大切に。


刈川圭祐 Official Site

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