150th.LOVE LETTER

愛し君へ


暑さ、寒さも彼岸まで。

その彼岸までもう少しの今日この頃いかがお過ごし?

季節の変わり目で君が体調を崩していないか心配です。


君は断れない事ってある?先日、地方で飲食店に入ったんだ。

中心部から離れていて、車でしか行けないような餃子屋さんだった。

ニンニク入りの黒餃子と、ニンニクの入っていない白餃子。

どちらもとても美味しかったよ。

サイドメニューも充実していて、地元の人が居酒屋のように使っている感じだった。

刈川も近くに住んでいたら間違いなく通うと思うよ。


大満足で帰ろうとしたお会計の時、お店の方から

「ポイントカードお作りしますか?」と聞かれた。この誘い、刈川は断れない。

本当に美味しい店だったけど、今度いつ来れるかわからない。

訪れた辺りは年に2回行けば良い方だ。

もし次この辺りに訪れた時に餃子の気分かわからない。

それだったら刈川以外の人にこのポイントカードを渡し、有効活用して欲しい。

でも、断れば店員の方に「美味しくなかった」という印象を与えかねない。

なのでいつも「よろしくお願いいたします」と言って作ってもらう。

いつか必ずまた来るよ、と心に誓いながら。君だったら断れる?


刈川流、地方で美味しい店を見つけるコツは「勘」である。

国道を走っていて、「ここ良さそう!」と思ったら即入店。

あんまり外した記憶がない。

きっと「良さそう」と思った自分を肯定したいというのもあると思うが。

ネットの検索も少しは活用する。

その場合、第二検索に「ランチ」や「ディナー」ではなく、

「ソウルフード」と検索することをお勧めしたい。

試しに、自分が住んでいる地域を入れて、ソウルフードを検索してみよう。

「そうそう、わかってる~」というお店が出てくるハズだ。

君の地元のソウルフードは何かな?

ちなみに、刈川が出身の相模原でソウルフードと検索したら、

有名な餃子屋と焼きソバ屋が出てきた。

相模原に来てこの2つを食べるなら間違いないだろう。

ちなみにこの2店ともポイントカードは存在しない。


半年に一度くらい、カードフォルダーに溜まったカードを捨てる日がある。

有効期限が切れたカード、お店自体が潰れてしまったカード、

もう二度と行かないだろうカードなど。

カードフォルダーに入る枚数は限られている。

新しいカードを入れたいのなら、古いカードは捨てなければいけない。

ああ、まるで人生のようだ。

それにしても、刈川の持っている某薬局のカードはいつになったら溜まるのだろう。

200円で1ptで、500ptで500円引き。つまり、10万円買ってようやく500円引きだ。

現在54pt。道はまだまだ長い。


刈川とのデートにポイントカードはないけれど、

会えば会うほど、君も刈川も心のポイントが溜まっていく。

値引きはしない代わりに、最高の時間を提供しよう。

デートの約束をしよう。

次会えない時まで会えない時間を大切に。

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