オムライス職人、フレンチ修行へ。

愛し君へ


冷たい雨に濡れる桜が綺麗な今日この頃、いかがお過ごし?

寒暖差で君が体調を崩していませんように。

実は、君に内緒にしていたことがあって、今日はその話をするね。


2024年11月下旬。

刈川はとある音楽室にいたよ。

いつものように、マイクやキーボードの前ではなく、

吹奏楽の合奏に、アルトサックスを持って参加していたよ。

目標は2025年3月下旬に開催されるコンサート。

縁があって、2曲ほど参加させて頂きました。


同じ音楽でも、ポップスのピアノ弾き語りと、吹奏楽のアルトサックスじゃ全く違う。

吹奏楽はジャンルで言えばクラシック。

音楽のジャンルって料理に例えると解りやすいんだよね。

ヨーロッパで栄えたクラシックは、フレンチやイタリアン。

アメリカで生まれたポップスは、ハンバーガーやステーキ。

演歌や歌謡曲は和食。

アメリカのポップスを基調としたJ-POPは、

オムライスやビーフシチューなどの洋食のイメージだよ。


つまり、刈川がクラシックを吹くという事は、

オムライス職人が、フレンチのフルコースを作るような感じなんだ。

ましてや、普段一人で音楽をしている刈川にとって、

80名ほどの大所帯で演奏するなんて滅多に無い機会だよ。


15年ぶりに合奏。まず、自分の音しか聞こえない。

同じサックスの方に、「もう少し音小さくしようか」と注意された。

そうだった。吹奏楽って「オレやで!」って吹いちゃいけないんだった。

フレンチのコースにも、前菜やスープなど、メインを引き立てる存在がある。

逆に洋食では、みんな同じテーブルに並んで、個々の主張が強い。

吹奏楽をやっている以上、吹奏楽のルールに自分を合わせる。

難しかったけど、懐かしくすごく楽しかった。


吹奏楽って、曲の始まりから終わりまでずっと吹いているという訳ではなく、

途中16小節休みとかがある。

ポップスで曲中休むなんて事はまず無い。休みの小節を数えるのが、案外難しい。

ただ数えるだけなのに、何度も入りを間違えてしまった。

一番困ったのは指が回らない。

毎日吹いていたあの頃とは違う。

悔しかったので、一週間に一回は必ず吹くようにしていた。

そのおかげか、久しぶりに楽器と自分が繋がっている感覚があった。

月1回の合奏で、本番まで4回ほど練習に参加した。

回を重ねる毎に全体が良くなっていく。団体競技って奥深い。


そしていよいよ本番の日。

1000人以上のお客さんの前で思いっきり吹かせて頂いた。

それはもう、本当に気持ちよかった。

ポップスではモニタースピーカーが自分の前にあるだけだが、

吹奏楽だと後ろからも音が飛んでくるので、全身で音を感じられる。

音に埋もれるあの感覚はたまらない。


4か月ではあったが、自分なりに吹奏楽と向き合えた。

そのおがけで、逆に今やっているJ-POPの性格や特徴が浮きだって見えた。

本当に良い勉強をさせて頂いた。


吹奏楽もステキだが、やっぱり刈川にはJ-POPが向いているんだどハッキリわかった。

そして普段、どれだけワガママに音楽をやっているかも。

でも、シェフがワガママに作ったオムライスって美味しいよね。

真剣にやった日々だけが、自分を成長させてくれる。

君に最高のオムライス、いや、音楽をお届けするよ。


そして、4月13日は刈川圭祐ライブデビュー記念日。

もしよければ、この日にもう一度だけ、

4th.single「タマテバコ」を購入、もしくは視聴してくれると嬉しいです。

ご協力お願いいたします。

デートの約束をしよう。

次会う日まで会えない時間を大切に。

刈川圭祐 Official Site

シンガーソングCMライター刈川圭祐のオフィシャルサイトです。