余計か余裕か

愛し君へ

秋晴れが気持ち良い今日この頃いかがお過ごし？

金木犀の匂いもしてきたね。

君は食品表示ってちゃんと読む方？

先日、普段食べている海苔の食品表示を何となく見てみたら、

「本商品で使用している海苔は、えび、かにの生息域で採取しています」

と書いてあった。

なるほど、海苔にえび・かにのエキスが付着してアレルギーを起こす場合があるのか。

と思って調べてみたら、少し違った。

えび・かにの混入の可能性が微妙にあるとの事だった。

どっちにしろ、もう十年以上食べているだろう海苔に

こんな注意書きがあるなんて知らなかった。

ちゃんと読んでいない証拠である。

同じような注意書きで、

「当店ではそばとうどんを一緒の釜でゆでています。」もある。

重度の蕎麦アレルギーの方であれば気になる所だろう。

こーゆーお店はうどんを頼むと、1本くらい蕎麦が混じっているものである。

もちろん義務である場合が多いのだろうが、

文字がびっしりの食品表示を読むと、なんて丁寧なんだろうと思う時がある。

そしてこの食品表示は信頼できるもので無くてはいけない。

だからこそ、食品偽装のニュースに世間は厳しいのだと思う。

話は少し変わり、今回のリリースでたくさんのメッセージを頂いた。

中には、「大丈夫？」「ちゃんと食べてる？」「ちゃんと休んでる？」と、

中学生男子にかけるようなメッセージも頂いた。

君も送ってくれたかもしれない。

「余計なお世話かもしれないけど」と言ってくれるのだが、

全然余計ではなかった。むしろ有難かった。

そもそも「余計なお世話」って何だろう。

調べてみた所、世話の意味には、面倒をみる事の意味以外にも、

手数がかかってやっかいであること。と出てきた。

つまり「余計なお世話」は、

手間がかかって厄介な事をしたにも関わらず、

相手がそれを良しとしない状況という事だ。

思ったよりも多く買ったもの、

思ったよりも多くかけた言葉。

それが「余計」なのか「余裕」なのかはきっと人それぞれ。

面白くない映画を最後まで見て「余計な時間だった」って思ったとしても、

それはその面白くない映画を、見ていられる余裕があったという事かもしれない。

全ての事を「余計」じゃなくて、「余裕」とみれるようになりたい。

びっしりと書かれた食品表示だって、余計なものはきっと無く、

多く書く事で誰かの心の余裕に繋がっているかもしれない。

君がくれる時間や愛情に、もちろん余計なものなんてないから。

以上、余裕の無い刈川からでした。

デートの約束をしよう。

次会う日まで会えない時間を大切に。