小寒

愛し君へ


あけましておめでとうございます。

清々しいこの日に君にラブレターを送ります。

君はどんな正月を過ごしているかな?


刈川は慌ただしく過ごしているよ。

感覚として、新たな年と言うよりは、去年の続き。

同じ軌道にいる感じだね。あとは突き進むのみ。

今月中に良い報告が出来そうです。

今年もよろしくお願いいたします。


君は年末年始のお決まりってある?

今はどうか分からないけど、

小さい頃、年末年始の特番って子供向けが少なくて、

あまり見るものが無かったんだ。

だから年末年始になるとレンタルビデオ店に行って、

何本も映画を借りたよ。

特にドラゴンボールの映画を良く借りて見たよ。

同じのを何回も見たな。それでも飽きなかった。

そして何回も見たはずなのに、

どんな話だったかもう思い出せないや。

見返せば思い出すかな。それはそれで楽しみだ。

というわけで、そんな名残があるのか、

年末年始に無性に映画が見たくなるんだよね。


そんな中、12月に北野武監督の「キッズリターン」を初めて見たよ。

君は見た事あるかな?

簡単にあらすじを言うと、主人公は高校三年生の男二人組。

卒業後、1人はヤクザの道を選び、1人はボクシングの道を選ぶ。

「組長とチャンピオンになったら会おう」みたいなセリフが出てくるので、

青春映画かと思ったら、全く違った。

ここから先はネタバレになるので止めておくね。

一番印象に残っているのは、

ボクシングジムにいる35歳くらいのボクサー。

このボクサーはかつて新人王を取った程優秀だったんだけど、

今は引退の瀬戸際に立たされている。

その先輩ボクサーが主人公に無茶な減量のやり方などを教えるんだ。

主人公を応援しているフリをして、本当は潰しにかかっている。

その様子がとても印象的だった。


映画を見た後、評論家のコラムを見たら、

「若さへの嫉妬」と書いてあった。

これにはハッとさせられた。

人の振り見て我が振り直せじゃないが、

知らず知らずのうちにやらないように気をつけようと思った。

年末に身が引き締まる映画だった。


それでもこの映画のエンディングはとても素敵だ。

宣伝文句でもある

「俺たちもう終わっちゃったのかな」

「まだ始まっちゃいねーよ」

このセリフはグッときた。いくつになってもまだ

「始まっちゃいねーよ」の精神で今年も頑張りたい。

きっと今年も、色々挫けそうな事がたくさんあるだろうな。

タフに行こう。まずは元気で過ごそう。

その生き様を君にたっぷり見て欲しい。

今年もよろしくお願いいたします。

次会える日まで会えない時間を大切に。

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