刈川圭祐

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春なので、そこはかとなく。

愛し君へ桜の開花が待ち遠しい今日この頃いかがお過ごし?三寒四温だね。君はどんな日々を過ごしている?いつもは1つのテーマにそって、君にラブレターを書いているんだけど、今日はそこはかとなく書いてみようかと。徒然草の気分で。春だしね。先日、急にプラネタリウムに行きたくなって、いつも行く相模原の市立博物館のHPを見てみたら、改装中で休みだった。なので、初めて多摩六都科学館という西東京市にあるプラネタリウムに行ってみたよ。でもね、結果から言うとプラネタリウムは見られなかったんだ。ちゃんと調べれば良かったんだけど、午前中も昼も団体貸切で16:00の回しか空いてなかった。開店と同時に入ったから、さすがに時間を潰せないと思い、展示だけ見て帰りました。たくさんの小学生と一緒に回ったよ。スタッフの方に「〇〇小学校の方ですか?」と聞かれ、「いえ、個人的に来ました」と伝えたよ。平日の朝から刈川ぐらいの大人がいると、引率だと思うよね。そして、今年も恒例となりました春の断食を行いました。今回は72時間行ったよ。もう3月になると「断食したいなぁ〜」って思うようになってきた。きっと来年もやると思う。色々調べてみて、今回は水と少しの塩を舐めるようにしたよ。そしたら格段に楽だった。たった何粒か塩を舐めるだけで、驚くほど活発的になれるよ。昔の飛脚が塩むすびしか食べなかったって聞くけど、こんなに塩が体にとって大切なんだってわかったよ。そして、かなり慣れてきたせいか、今回の72時間は全然辛くなかったよ。やっぱり誰かと会う約束があったり、ライブがあったりするので、これ以上の断食はかなりの休みがないときついね。出来れば次は5日間やってみたいよ。最近覚えた言葉を1つ君に紹介するね。「ベイカーベイカーパラドクス」さて、どんな意味でしょうか。3.2.1...答えは、心理現象のひとつで、ある人物を思い浮かべたとき、その人の容姿、趣味、職業、人柄、口癖まで思い出せるのに、名前が思い出せないという現状でした。この「ベイカーベイカー」は「パン屋、パン屋」という意味ではなく、ベイカーさんというパン屋さんがいて、その人の名前を思い出そうとしたときに、職業であるベイカーは思い出せても、名前のベイカーは思い出せないというアメリカンジョークが由来なんだって。想像して笑ってしまったよ。たまには、こうゆう陽だまりみたいなラブレターもいいでしょ?デートの約束をしよう。次会う日まで会えない時間を大切に。

沢田マンションへ

愛し君へ冬と春が行き来する今日このごろ、いかがお過ごし?君はもう知っているかもしれないけど、先日高知県に行ったよ。実は前々からずっと行きたいと思っていた場所があってね。君は「沢田マンション」って知ってる?このマンションは沢田夫婦が独学で作った地下一階、地上五階建ての巨大なマンションなんだ。1971年から建設が開始され、増築に増築を重ねているよ。今の時代では絶対作れないような、唯一無二のマンションなんだ。「日本のサグラダ・ファミリア」や「日本の九龍城」とも呼ばれるよ。5年ほど前に雑誌で見かけてから、沢田マンションへの想いは膨らみ、記事や写真をよく見ていたよ。高知駅からタクシーに乗車。行き先を聞かれて「沢田マンションまで」と答えると、「建築関係の人ですか?」と聞かれた。運転手さん曰く、年に何回か建築関係の人を乗せるらしい。「いえ、沢田マンションを見に東京から来ました」と答えると、これまでの経緯などを丁寧に話してくれた。地元ではもちろん有名だそう。高知駅から10分ほどで沢田マンションに到着。まず着いて思ったのが、思ったよりも大通りの近くにあってビックリしたよ。巨大スロープ、むき出しのエレベーター。「おおぉぉ〜」っと大きめの独り言。さっそくルールに従い見学。そしてすぐ迷子に。上に行く階段が見つからない。建築関係の資材置き場の横に発見。その階段に驚愕。段の幅が均等じゃない。そして各部屋の入り口が全然違う方向を向いている。さらに、廊下を挟んで物干し竿が置いてある。洗濯物と玄関の間に廊下がある。上の階はさらにすごい。いきなり池が出てきた。本当にドラクエのダンジョンで上にボスがいるような感じだ。そして生活感がすごい。この建物が呼吸をしている感じ。廊下に何本も干されたバラのドライフラワーに、小窓の柵に立て掛けられている、その部屋に住んでいる人の数より明らかに多いビニール傘。だた建物内を歩くだけで、凄まじく興奮をする。こんな経験、初めてだった。沢田御夫婦の想いやこだわりに、住民や店舗を構える人たちの愛着が掛け算のように膨らんでいるようだ。愛を感じるというか、温度を感じた。ジャンルは違えど、同じものづくりとして、とてもパワーを貰えた。こだわること、続けること、綺麗にやろうとしないこと。どんな建物でも住んでいないダメだなと。どんなにいい曲でも、歌い継がれなくてはダメなんだと。そんな事をこのマンションが刈川に教えてくれた気がする。ちなみに沢田マンションは現在も入居者募集中で、カフェやネイルサロンのような店舗も入ってます。やっぱり時々は旅に出て色んな物を吸収しなきゃだね。これで未踏の県は福井、和歌山、島根、長崎、宮崎の5県。さて、次はどの県に行こうかな。またラブレターで君に土産話ができますように。デートの約束をしよう。次会う日まで会えない時間を大切に。

自分へのプレゼントが見つからない

愛し君へいきなり春めいてきた今日この頃、いかがお過ごし?花粉症にはヨーグルトがおすすめだよ。今年も2月15日を迎えたね。明日は刈川の誕生日。特別な事をすることなく、ピアノを弾いて歌って過ごします。君はどんな誕生日の過ごし方をするかな?何か自分への誕生日プレゼントが欲しくて、街をブラブラしていたんだけど、結局中古レコードを一枚買って帰って来てしまった。1200円だった。個人的には音楽に関するものは、もはや商売道具の面もあって、プライベートの買い物って感じがしなかったよ。服だって、衣装は欲しいけど、普段着が欲しいわけじゃない。街中で、デカデカとブランド名が書いてあるTシャツやキャップを被っている若者を見ると、“これが欲しくて、手に入れて嬉しいんだろうな”と思ってしまった。刈川も新日本プロレスのジャージなら喜んで着るが、外は歩かないかな。先日友達と飲んだ時も、“何が欲しいか”という話題になったんだけど、友達も同じような感じらしく、月にほとんどお金を使わないそうだ。基本的には交際費だそうだ。溜まったお金で、年二回の家族旅行をするそうだが、そこも別に大して行きたい場所でもないらしい。その友達に「刈川は何か欲しい物ある?」と聞かれて、一番に頭に浮かんだのが「新曲」だった。その友達とは旧知の仲なので、そのまま「新曲が欲しい」と言ったら、「10年前も同じ事言ってたよ」と笑われた。新曲はいくらあっても足りないのである。となると、新曲が浮かびそうなものを買うのが一番である。そうなると、モノではなく、経験になってくる。ただ、これが何の経験が新曲に繋がるか全くもって不明である。だから、新曲が浮かびそうと思ったら、すぐ経験するのが近道だ。ここまでラブレターで書いたのには訳があって、実は前前から興味があるガーデニングに中々手が出せないのである。ラブレターで君に伝えれば、「そういえば刈川君、ガーデニングはどうなった?」と、たまに聞いてくれそうなので、その都度“やならきゃ~”と思えるのである。ガーデニングというよりは、自分の家のベランダをデザインしたい。人工芝を敷いて、タイルを敷いて、花壇を置き、出来れば金木犀を育てたい。そして休日は、ベランダに小さなテントを立てて、その中で読書でもしたい。ラブレターに書いたので、とりあえず有言実行しなきゃだ。そろそろ桜祭りのお知らせなんかも出てくる時期だね。デートの約束をしよう。次会う日まで会えない時間を大切に。

ジョンやアントニオにも厄年はある

愛し君へ節分にバレンタインに刈川の誕生日に慌ただしい2月、いかがお過ごし?オトコ・バレンタイン、たくさん聴いてね。君は初詣に行った?刈川は地元の神社にお参りをしたよ。境内を歩いていると、大きな看板に厄年の一覧が書いてあった。毎年こうゆうのを見るのに、なかなか覚えられない。そもそも何で男性が3回で、女性が4回なんだろう。さらに30代の女性は数え33歳と37歳が厄年。前厄・後厄もいれれば、32,33,34,36,37,38歳とほぼずっと厄年である。君は厄年って気になる?正直、刈川は厄年を全く気にした事がない。日本のローカルルールな気がして、同い年のジョンやアントニオには関係がないと思っていた。しかし、調べてみると、何とジョンやアントニオにも厄年があった。イギリスの厄年年齢は、男性の場合は年齢の末尾に4がつく歳、女性の場合は年齢の末尾に7がつく歳。スペインの厄年年齢は男性の場合は24歳と44歳。女性の場合は14歳と34歳が注意年・厄年だったのだ。こーゆー事を知ると、海外の人も同じ人間なんだなと思う。日々の不安とか、目に見えないものに対して、おまじないや厄除けがあって、それが少しでも気晴らしになったりして、今日も世界のどこかで生きているんだなと。もちろん、君も刈川も同じだよね。最近、物事の意味や意義をあまり考えなくなった。「厄年なんて何のためにあるの?意味ないよね?42歳で大成功している人もいるよね?」とか、「夜に口笛を吹いちゃいけないって、口笛のプロはお昼にしか演奏しないの?」とか、そうゆう事をよく考えたり、感じたりしていたのだが、今は正直いい意味でどうでもよくなった。気にする人がいればやればいいし、気にしないならやらなくてもいい。大事なのは、その物事について、自分がどう思うかがはっきりわかる事だと思う。曲作りで心掛けているのは「本当にこれでいいのか?」という自問。その癖がついているから、刈川は自分がどう思うかを大事にしている。自分の気持ちに対して素直に生きる事を心がけている。まあ、それで色んな人に迷惑をかけている。ごめんなさい。自分の事をワガママではないが、自分勝手だとは思う。自分勝手な考え方を持ちつつ、他人に迷惑をかけないという、「ステレス自分勝手」が幸せに繋がる性格かもしれない。そんな刈川にいつもついてきてくれて本当にありがとう。君の自分勝手な生き方の中に、刈川が登場しますように。バレンタイン期間、甘い香りがするデートの約束をしよう。次会う日まで会えない時間を大切に。

2月生まれの私にとっての1月

愛し君へ一年で一番寒い時期になった今日この頃、いかがお過ごし?そろそろ雪が降ってきそうだ。君はこの二週間どんな風に過ごしていた?刈川は正月とにかく寝ていたよ。予定が無いと、これでもかってくらい寝れるんだね。野球の大谷選手やダルビッシュ選手が睡眠の重要性を説いてるけど、本当にその通りだと思ったよ。前回のラブレターで寝る年にしたいって書いたから、少しは達成したかな。正月明けからはバッチリ練習と作業をしていたよ。二月生まれの刈川にとって、一月って少し特別で、「30歳までにやる10の事」みたいな、誕生日を迎えるまでにアレとアレはやっておこうみたいな期間だよ。あと、一月に頑張れないと、その一年頑張れる気がしないんだ。一年の計は元旦にありの少し大きいバージョンみたいな感じかな。そもそもイベントやライブが少ないから、自分に使う時間が多しね。君にとって一月はどんな月かな?空気が乾燥してくるこの時期、刈川にとって加湿器は必需品で、生活で使うありとあらゆる場所に加湿器を置いているんだよね。今ラブレターを打っているこの時も、水蒸気が少しモニターにかかるくらい加湿をしている。実家に帰った時も、マイ加湿器を持参した程だ。でも、湿度を全く気にしない方もいて、この時期はこの個人差に悩まされる。これは夏のエアコンの設定温度にも似ている。寒かったり暑かったりすれば、洋服で調整できるのだが、湿度はマスクで調整するくらいしかない。ただ歌をやっているせいか、刈川はどうやら呼吸をする時に吸い込む空気の量が人より多くて、マスクがすごく辛い。もし、いい方法があったら教えてほしい。一緒に東京の乾燥した冬を乗り越えよう。マイブームという訳ではないのだが、毎日のようにヤクルトやピルクルのような乳酸菌飲料を飲んでいる。そもそも、昔からこの類の飲み物が好きで、休みの日、朝から車でどこかに出かける時は、必ずと言っていいほどコンビニでピルクルを買っている。これは刈川の幼少期まで遡る。通っていた保育園では、毎日おやつの時間にヤクルトが出ていて、毎日刈川は「足らないなー。もっと飲みたいなー。」と思っていた。きっとその頃の願望が根底にあって、ピルクルを飲む事で満たされている気がする。これは意外と大事な発見で、過去の自分の夢や願望を叶えてあげることが、思ったよりも幸せだという事に気付いた。“今が大事、過去は振り返らない”という価値観の刈川だが、今一度、過去の自分の夢や願望を思い出してみようと思う。幼稚園の卒園アルバムの将来なりたいものの欄に「かき氷屋さん」と夏の短期アルバイトを書いた刈川なので、学校のお祭りみたいなもので構わないので、一回、かき氷屋をやってみようと思う。頭の片隅に入れておこう。さて、ようやく君に会える。歌い始め、今年もよろしくね。デートの約束をしよう。次会う日まで会えない時間を大切に。